
●ジン・ベース
「ジャバウォック」は、ルイス・キャロルが1871年に発表した
『鏡の国のアリス』の作中詩に登場する、怪異で滑稽な架空の怪物。
伊坂幸太郎氏の小説『さよならジャバウォック』をはじめ、
現代のミステリーや文学作品のモチーフとしてもたびたび描かれ、
どこかミステリアスな影と知的な好奇心をくすぐる存在です。
カクテルとしての歴史も古く、
1930年刊行の『ザ・サヴォイ・カクテルブック』初版にも掲載されています。
当時のオリジナルレシピは、ドライジン、ドライシェリー、
カペリティフ(南アフリカ産のフレーバードワイン)、オレンジビターズをステアし、
レモンピールをあしらう構成でした。
その後、カペリティフの生産中止に伴い、
リレ・ブランを代用するスタイルが長らく親しまれ、
近年ではエルダーフラワーリキュール(サン・ジェルマン)を加える
モダンなアプローチも見られます。
ジンとシェリーが織りなすドライな骨格は、
少ししっかりめの食前酒として、
あるいは「マティーニでは少し重たい」と感じる夜の選択肢としてもよろしいかと。
ミステリーの頁をめくるように、言葉遊びや深まる秋の談笑に興じる夜の伴として、
一杯傾けてみてはいかがでしょうか。
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