レコーディング・エンジニアでもある
フォトグラファーMacoteau T氏
Bar foxyにて初個展です。
Macoteau T 個展 “impressionism”
東京をPinhole Lensでとらえた作品を展示いたします。
ピンホール(カメラ)とは
直訳はPin:針、Hole:穴、つまり針穴。
針穴ほどの小さな穴を光が通ることで
被写体からの乱反射を含む光を整理し像面に被写体の像をえるという、
最も原始的なカメラであり、
カメラの始祖であるカメラ・オブシュキュラと同じ原理を用いたカメラ。
カメラレンズのような光学レンズは一切使用しないため
よりピントがあった画像をえるためには
穴の径と焦点距離(ピンホールの場合針穴と像面の実距離がそのまま焦点距離になる)
の方程式で求められるけれども、
その穴径は非常に小さく(普段使用するのは0.14mm~0.30mm)
カメラレンズで言うところの絞り、F値は明るくてF80程度、
焦点距離を長くした場合はF200を越えることもあります。
従ってピンホールカメラの教科書的な撮影方法は
三脚を使用し数秒の露光時間を必要とされています。
しかし今回展示する作品はその教科書に従うこと無く、
手持ち、デジタルカメラの高感度特性を頼っての
短めのシャッタースピード(それでも1/30秒以上)で行い、
本来であればネガティブ要素を技法として取り入れ生かしています。
何故ピンホール?
ピンホールと出会う以前もストリート・スナップを撮っていました。
あるとき、ふと気になった場所でシャッターを切ったとき
その撮られた写真と「ふと気になった」時
の印象の乖離に気がついてしまったのでした。
何故?その場で試行錯誤を繰り返し至った結論、
それはディティールがありすぎると云うことでした。
印象がディティールによって細分・分解されてしまうような。
その気付きで所謂普通のカメラレンズでその乖離を解消すべき
試行錯誤するものの思うような結果を得られず、
そんな時出会ったのがピンホールレンズでした。
ディテールがほどよく希釈され、
シャッタースピードをあげられないジレンマは
逆に動きの軌跡を付加する、
あるときは絵画における筆の運びを残す手法にも似た
表現法を取り入れることも容易にできるようになり、
ある種既成概念から脱却と自由を
ピンホールで手に入れることができたとも言えるでしょうか。
以上のような経緯で至った写実性に拘らず
印象の再現に拘った作品を是非ともご覧頂けますと幸いです。
Macoteau T
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Twitter: https://twitter.com/macoteauT
展示期間は7/5(火)~7/16(土)
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日/月曜定休